PHPフレームワークベースのBaserCMSとSeezooCMS

BaserCMSは、コーポレートサイトの制作にちょうどいいというキャッチフレーズで人気を集める国産CMS。中小規模のサイトを自力で構築して運営するために必要な最低限のものが揃っている。

個人的にも注目しているCMSなので、以前からUbuntuローカル環境などにインストールしていたが、先日、バージョンを1.6.12から1.6.13に上げた直後、News Releaseの記事のひとつをクリックすると、次のようなエラーメッセージが現れた。

このエラーメッセージは数時間後にフィックスされたが、この可読性の高いエラーメッセージこそ、このCMSがCakePHPというフレームワーク上に構築されているという証(ユーザーなら誰でも知っている事実だが…)だ。

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BaserCMSのベースCakePHPとは

CakePHPは、Rubyフレームワークとして有名なRuby on Rails(RoR)から強い影響を受けたといわれており、RoRと同じMVCをベースとしたフレームワークだ。

MVCとは、プログラムの構成をModel(データ構造)、View(画面表示)、Controller(プログラム制御)の3つに整理する手法だが、門外漢の私がこれ以上偉そうに講釈するわけには行かないので、次のサイトを参考にしていただきたい。

さらに、フレームワークという概念そのものから理解したいという人は、次の書籍がお薦め。

上記の書籍は、PHPの基本が理解できていることが前提となっているが、これはあくまでもPHPの基本構文が理解できていれば十分に読みこなせると思う。

CodeIgniter上に構築されたSeezooCMS

PHPの世界には、CakePHP以外にもMVCアーキテクチャのフレームワークは存在する。例えば、大規模サイトで採用された実績を持つsymfonyやPHPの開発元が作ったZend Frameworkなどだ。こうしたなか、最近になってCodeIgniterというPHPフレームワークが注目を集めている。

CodeIgniterも基本的にはMVCアーキテクチャのフレームワークなのだが、パフォーマンス重視の方針から、厳格にはMVCの原則を守っていない。この辺りは、フレームワーク初心者にとってどうかという問題もあるが、これによって得られるスピードや柔軟性には捨てがたいものがあるようだ。

このパフォーマンス重視のPHPフレームワーク上に構築されたCMSが、SeezooCMSで、直感的な操作で初心者にもやさしい設計になっている。

今はまだF1エンジンを搭載した軽自動車だが

というわけで、CakePHPにはBaserCMS、CodeIgniterにはSeezooCMSと、PHPフレームワークにCMSを構築するという発想がカタチとなっているわけで。これが世界的な潮流になるかどうかはまだ分からないが、個人的には、多言語対応して逆輸出したら面白いとも思っている。

ただ、もともと、MVCに基づくフレームワークというのは、大規模な開発において威力を発揮するといわれているので、現時点では、既存のCMSが用意する関数やタグを利用した方が、小回りが効く開発ができるだろう。

その意味では、フレームワーク上に構築されたCMSというのは、F1エンジンを搭載した軽自動車が公道を走っているようなものなのだが、それでも、こうしたCMSのポテンシャルはとてつもなく高く、今後の展開次第によっては、新しい潮流を生み出す可能性を秘めている。

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