ネットバカになりたくないと思ったが…

先月、ニコラス・G・カー氏の「ネット・バカ—インターネットがわたしたちの脳にしていること」を読んで、本当にインターネットで馬鹿になっているかどうかテストしてみた。2週間ほど、Twitterを止めて、ブログも更新しない生活を送ってみた。仕事でインターネットを使わないというわけにはいかないが、ネット利用を最小限に留めてみた。

2週間テストしてみたが、私の脳内には目立った変化は起きていないようだ。心境の変化があったとすれば、突然、髪型をスポーツ刈りにしたくらいだ。もっともこれは、インターネット接続の時間が減ったからというよりも、異常気象が原因だったような気がする。

実は、この本のタイトルとは裏腹に、著者のニコラス・G・カー氏は、インターネットを利用することによって、人間がバカになると言っているのではない。人間の脳が変化するということを脳科学の立場から客観的に議論しているに過ぎないのだ。

以前、ヘミングウェイの文体は、タイプライターという筆記具に影響されているという本を読んだことがあったが、「ネットバカ」でも、ニーチェやT.S.エリオットが、タイプライターを使用すると、手書きのときと文体が違うということに気がついていたというエピソードが語られていた。この辺りは、大いに納得できたが、これはあくまでも歴史に名を残す天才の脳に変化をもたらすものであって、私のような凡人の文体には、ほとんど何の影響を与えない。

というわけで、本日よりネット接続を再開して、おバカなネット生活を再開したいと思う。ネット上では人間の脳は注意散漫状態に置かれるらしいので、少々拙い文章でも、読者は見逃してくれる可能性は高い。その意味では、Twitterやブログへの投稿は以前よりも気軽にできそうだ。興味のある人は是非ともこの「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること」を一読することをお勧めしたい。

なお、著者のニコラス・G・カー氏も、この本を書くために、ネット接続を最小限にしてTwitterやFacebookの更新を止めていたらしいが、書き終わった後は、元の生活に戻ったらしい。