Linux Mint 10でエコでエレガントなノートPCに変身

HDDがクラッシュして放置したままになっていたノートPCがあったので、先週末、自宅に持ち帰ってLinuxで復活させみた。以下、簡単なインストールメモ。

compaq nx9040というのは、6年ほど前に発売されたモデルで、WindowsXP Professionalが搭載されていた。主なスペックは次のとおり。

CPU : CeleronM 360 / 1.4GHz
RAM : 512MB
HDD : 40GB(Ultra ATA-100、4,200rpm)
VGA : インテル® 855GMチップセット(内蔵型)
ビデオメモリ : 32MB(メインメモリと共有)
LAN : 内蔵 100Base-TX/10Base-T
オーディオ : Conexant CX20468-31 AC97 Audio Driver

HDDは、タッチパットの真下に格納されていた。引き出し式になっている蓋を外すためのネジを探すのに手間取ったが、2つのゴム栓を外してしまえば簡単に見つかった。十字ドライバーを使ってHDDを取り出してみると、日立製のTraverlstarだった。容量は40GBで回転数は4200rpmとなっている。なお、HDDにはHP独自のコネクタとジャンパーピン設定が付いているので、捨ててしまわないように注意が必要。

ネットで調べてみると、Western Digital製のHDDの方が割安だったが、相性問題が生じると厄介なので、日立製のTraverlstarシリーズを購入することにした。購入したHDDの容量は80GBで回転数は5400rpm。値段は5280円だった。


Ubuntuのエラーメッセージ

HDDの交換が終わったら、Gparted Live CDで、swap、/boot、/のパーティションを作り、Ubuntu 10.10をインストール。ところが、インストールの途中で、次のようなエラーメッセージが現れて消えた。

GLib-Warning: **: getpwuid_r(): failed due to unknown user id (0)

Ubntuの掲示板で調べてみると、このエラーメッセージに遭遇している人はたくさんいるが、これはという対策はまだ無い模様。たぶんX関連のバグだろうと言われているが、機種によって振る舞いも違うようだ。

今回は何とかインストールを完了することができたので、取り敢えず先に進むことにした。再起動後も、スプラッシュ画面が現れる直前に、このエラーメッセージが発せられるが、動作に支障はなかった。

Ubuntuにログインしていつものように、基本設定をしようとしたのだが、何となくいつものUbuntuの雰囲気と違う。液晶画面のクオリティということもあるだろうが、いつものワイド型のモニターとは違って、1,024×768の画面では、デスクトップ全体が間延びした感じがする。

テーマやフォントを弄れば、この画面でもそれなりの雰囲気を出すことができるかもしれないが、それならいっそのこと、未知のディストリビューションを試してみようということで、Ubuntuの代わりにLinux Mintをインストールすることにした。

Linux Mintの美しさ


Linux Mintは、そのエレガントなデスクトップで人気を集めているLinuxディストリビューションのひとつで、Ubuntuのソフトウェアリポジトリを使用している。このため、Ubuntuユーザーにとっては、お馴染みのソフトを簡単にインストールして使うことができるというメリットがある。

最新版のLinux Mint 10のデスクトップ環境は、Ubuntuと同じくGNOMEをベースにしているが、デスクトップ環境やウィンドウマネジャーなどの違いによって、次のようなさまざまなディストリビューションが派生している。

  • Mint Debian
  • Mint 9 Fluxbox
  • Mint 9 Xfce
  • Mint 9 KDE
  • Mint 9 LXDE

上記の派生ディストリビューションのうち、今年の9月に発表されたLinux Mint Debianは、特に注目すべきもので、これまでのUbuntuベースからDebianベースに改め、エレガンスさと高速性を追求している。

そこで、先ずは今話題のLinux Mint Debianを試してみようということで、Linux Mintの公式ページからisoイメージをダウンロードして、DVDに焼き付けた。compaq-nx9040はDVDは再生のみなので、焼き付け作業は別のPCのLinux上で行った。アプリケーションはいつものようにBrasero。

ところが、Linux Mint DebianはどうもこのPCとは相性が悪いようで、I/Oエラーを吐き出したうえに、インストールの途中で止まってしまう。何度も再起動して試みたが、いつも箇所で躓いてしまう。ルートパーティションをマウントしようとして失敗するのだ。

というわけで、Mint Debianはいったん諦め、Ubuntuベースの最新版Linux Mint 10をインストールすることにした。

Ubuntuベースなので、インストーラーはUbuntuとほぼ共通で、エラーメッセージの出るタイミングまでいっしょだった。あまりにUbuntuライクなので、どうせならもっと別のディストリビューションにすればよかったかなとも思ったが、インストールが完了して、再起動後にログインしてみると、状況は一変。このデスクトップの美しさと抜群の操作性は、特筆ものだ。


なお、このPCのビデオメモリはメインメモリとの共有型で、最大64BMとなっているが、ユーザーがこれを設定することはできず、使用状況によって変動する仕組みになっている。このPCのメインメモリは512MBなので、ビデオメモリの共有分を引くと最高で480MBということになる。

WindowsXPならそろそろ引退を考える時期かもしれないが、UbuntuやLinux Mintなら、まだまだ現役で行けそうだ。

引退間際のPCをお持ちの方は、是非一度お試しあれ。