これからWordPressでブログを書こうという人や他のブログサービスからWordPressに引っ越して来る人には、レンタルサーバーを借りるより、WordPress.comから始めた方がよい場合がある。その理由は次の5つだ。
- 無料で始められること
- 広告表示はあるというがほとんど気にならないこと
- 有料オプションがきめ細かなこと
- コントロールパネルがデフォルトの状態に近いこと
- 投稿とコメントをXML形式でエクスポートできること
1番については、ブログサービスでは無料はある意味当たり前と思われるかもしれないが、とても重要なことだ。さらに、2番との組み合わせになると、俄然その価値は上がる。
ほとんど広告非表示なのに無料
例えば、Jugemでは、広告表示を消したい人は、Jugem Plusというサービスがあって、月々315円だ。もちろん、この315円には広告非表示だけでなく、容量の増量や独自ドメイン対応(ドメイン管理料は別途必要)など、ほかのサービスも含まれている。WordPressの場合も、広告を完全非表示にするためのオプションがあって、年間29.97ドルだが、このオプションを申し込まなくても、ほとんど広告は出ない。これは、WordPress.comが「無料サービスを維持するために必要な最小限の広告」という方針で広告表示しているからだ。
組み合わせ可能な有料オプション
例えば、14.97ドルでcssファイルを編集して、文字の大きさや行間、色など、テーマの外観を変更できるようになる。ほとんどの日本の無料ブログサービスが、テンプレートのカスタマイズを許しているということを考えると、これはWordPress.comの唯一の弱点といってもいいかもしれないが、有料オプションを細かく組み合わせることができるようになっているので、利用する人の目的によってはリーズナブルな価格になる。有料オプションはダッシュボードから確認できる。
いつでも本格的なWordPress環境に移行できる
どこからを本格的というかは難しいが、一応、自分で独自ドメインを取得してレンタルサーバーを借りて、WordPressをインストールするという環境をひとつの目安とするなら、WordPressをお薦めする5つの理由のうちの4番と5番は、とても大切なことになる。ユーザーを囲い込まないというWordPress.comの方針はある意味ポリシーに近いものがある。さらに、
最後にこれからのこと
今後、WordPress3.0になって追加された機能のうち、カスタムメニューや背景やヘッダーなどの変更機能などを取り入れたテーマが登場することは間違いない。そうなると、WordPress.comのサービスがさらにグレードアップすることは間違いなさそうだ。
また、WordPressをカスタマイズし始めると、ついつい忘れてしまいがちになってしまうのだが、ブログの最終的な価値はコンテンツであって、テーマやプラグインではない。その意味では、WordPress.comはコンテンツ作りに集中できる最高のサービスなのかもしれない。
最初にも書いたように、これからWordPressを始めようと考えている人は、是非ともWordPress.comにアカウントをひとつ作ってみることをお薦めしたい。将来、どこかでレンタルサーバーを借りて本格的なWordPressのユーザーになったとしても、コンテンツをそっくりそのまま持っていけるだけでなく、WordPress.com Statsという優れもののプラグインを新しいサイトでも利用できるのだ。