先週、WordPress3.1が正式リリースされた。まだ、英語版のみということで、先ずはUbuntuローカル環境にWordPressをバージョンアップしてみた。当然、ダッシュボードも英語になるかと思いきや、何故か日本語のままだ。
すべての環境でこうなるとは限らないので、運用中のサイトの場合は、日本語版の正式リリースを待ってアップグレードすべきだろう。
とはいえ、無事にWordPress3.1にアップグレードできたということで、先ずはWordPress3.1の標準テーマtwentytenから検証してみた。
なお、WordPress3.1から、twentytenのバージョンは、1.1から1.2に正式にバージョンアップしている。
標準テーマtwentyten1.2で追加されたファイル
3.1のtwentytenフォルダを開くと、ファイル数が増えていることに真っ先に気づく。twentyten1.2で追加されたファイルは次のとおりだ。
- loop-attachment.php
- loop-page.php
- loop-single.php
これらのファイル追加に伴い、single.php等の記述内容が、極めてシンプルに書き改められている。
<?php /** * The Template for displaying all single posts. * * @package WordPress * @subpackage Twenty_Ten * @since Twenty Ten 1.0 */ get_header(); ?> <div id="container"> <div id="content" role="main"> <?php /* Run the loop to output the post. * If you want to overload this in a child theme * then include a file called loop-single.php and * that will be used instead. */ get_template_part( 'loop', 'single' ); ?> </div><!-- #content --> </div><!-- #container --> <?php get_sidebar(); ?> <?php get_footer(); ?>
コメントでも説明されているとおり、旧バージョンでsingle.phpに記述されていた内容は、1.2ではloop-single.phpに記述されることになった。真ん中あたりにある、get_template_part( ‘loop’, ‘single’ );という箇所で、loop-single.phpをインクルードするよう指示している。同じく、固定ページを制御するpage.phpにもget_template_part( ‘loop’, ‘page’ );という箇所があり、loop-page.phpをインクルードするよう指示されている。
今のところ、1.1での記述の仕方でも問題なく動作しているが、子テーマでsingle.phpやpage.phpを書き換えている人は、この機会に1.2の記述法に書き換えておいたほうが良いだろう。
その他のファイルも、念のため、例えば次のようなdiffコマンドなどを使い、1.1と1.2の違いなどを事前にチェックしておいた方が良いかもしれない。
diff -c -b twentyten1.1ファイル twentyten1.2ファイル