Linuxローカル環境にWordPress3.2のRC1をインストールしてみた。Linuxローカル環境の構築については先週このブログに投稿している。
RC1は英語版なので、メッセージはすべて英語だが、インストール手順はこれまで通り。WordPressをインストールした経験のある人なら問題はないだろう。
WordPressをインストールしたフォルダにブラウザからアクセスすると、wp-config.phpを作るようにと促されるので、いつものように素直に従う。
最初はデータベースの設定。予めデータベース作っておくようにと指示されるので、phpMyAdminなどで作成しておく。
使い慣れたエディタでwp-config.phpの作成して、WordPressをインストールしたルートディレクトリに放り込む。
最後にブログタイトルやID、パスワードなどを設定して終了。設定したID、パスワードでログインしたらこんな感じ。
WordPress.orgの説明によれば、WordPress3.2の新機能は、パフォーマンスの向上と操作性の向上に重きが置かれているようだが、個人的には、管理バーに外観(Appearance)メニューにテーマが加わったことが一番うれしかった。外観(Appearance)メニューにはテーマの他にも背景とヘッダーが新たに加えられている。
新デフォルトテーマtwentyelevenの追加
今回のバージョンアップのもうひとつの目玉が新デフォルトテーマのtwentyelevenだ。
伸縮する検索ボックスやページが変わるごとに変化するヘッダー画像など、クールな機能とデザインで、WordPress3.2がさらなる進化を遂げたことを印象づける。
ちなみに、twentyelevenでは、新たにcolors、inc、jsの3つのフォルダが追加され、twentyelevenの第一階層のファイル数も27から37に増えている。
さらに、twentyelevenはテーマオプションにも対応しており、管理画面から、全体の色やリンク、サイドメニューの位置などを設定できるようになっている。
なお、WordPress3.2のthemeフォルダには、twentyelevenといっしょにtwentyten(バージョンは1.2)も同梱されるようなので、twentytenをベースにして作ったテーマ(子テーマも含む)は、バージョン3.2でも問題なく動くと考えてよいだろう。
実際、このブログのテーマはtwentytenの子テーマとして書かれているが、今のところ修正は必要なさそうだ。twentyelevenについては、子テーマの親テーマをtwentyelevenに変えてテストしてみたが、これはちょっと虫がよすぎた。ただし、カスタマイズの具合によっては、修正なし又は数ヶ所の修正でtwentyelevenに移行できる可能性は高い。
原点回帰しながら進化を続けるWordPress3.2
前回の3.0から3.1へのバージョンアップは、MEの統合とデフォルトテーマtwentytenの登場という大きな目玉があり、全体的にもブログ構築ツールから汎用CMSへと大きな進化を遂げたたというう印象を受けたが、バージョン3.2は、操作性やパフォーマンスの向上に重きが置かれており、ブログ構築ツールの原点に立ち返った堅実なバージョンアップという印象を受けた。
また、バージョン3.2からは、WordPressを動かすWebサーバーがPHP5.2以上、MySQL 5.0.15以上をサポートしていることが必須条件となる。
この要件に満たさないレンタルサーバーでWordPressを運用している人は、今のところバージョンアップを諦めるか、サーバーを引っ越すかの二者択一しかない(WordPressから別のCMSに引っ越すという選択肢もあるにはある)が、激安キャンペーンを展開中のドメインキングが6月6日、国内最安値(phpが使えるという条件下)のServerQreenが5月30日に、それぞれPHPのバージョンを5.1.6から5.2.17に上げており、この問題で頭を悩ます人は、今後も確実に少なくなっていくだろう。