Linux Mint Debian Edition(略称LMDE)は、UbuntuベースのMint LinuxをDebian Testingベースに置き換えたディストリビューションです。最新版のLinux Mint Debian Edition 201403がリリースされたようですので、新しいデスクトップPCにお試しインストールしてみました。
DVDイメージのダウンロードからインストールまで
先ずはLinux Mintの公式サイトに行き、自分の環境に適したDVDイメージをダウンロードします。Linux Mint Debianにはデスクトップ環境としてCinamon版とMATE版が用意されていて、それぞれに32bit版と64bit版があります。
自分の環境に適したDVDイメージをダウンロードしたら、LinuxであればBraseroやWindowsであればCDBurnerXPなど、使い慣れたDVDバーナーソフトで、インストール用DVDを作成します。これでPCを立ち上げます。
デスクトップ上にあるInstall Mint Linuxアイコンをダブルクリックするとインストールが始まります。
最初は言語選択。ここで日本語を選択すれば、そこから先はすべて日本語の説明となります。「進む」ボタンを押すと、次はタイムゾーンの設定となります。
続いて、キーボードの設定、ユーザーアカウントの設定と進みます。
インストール先のハードドライブを選択すると、パーティションの設定が始まります。
このとき、ルートディレクトリやスワップ領域の他に、EFI用パーティションを指定(/boot/efiでマウント)するように指示されます。
EFI用の領域を予め用意していなかった場合は、画面右下の「パーティションを編集」ボタンをクリックして、パーティション編集ソフトのGpartedを立ち上げ、これでEFI用パーテションを作成します。
なお、EFI用パーティションは、vFatでフォーマットされていて、ブートフラグが立っている必要があります。サイズは350MB程度で十分でしょう。
最後に、ブートローダーの設定を行うと、確認画面を経てインストールが始まります。
日本語化とリポジトリ変更
インストールが完了したら、再起動して、日本語化を行います。詳しい情報はLinux Mint Japanのダウンロードのページにあります。Linux Mint Debianの場合、次のような一連のコマンドを端末から順番に打ち込んで行きます。
wget -q http://linuxmint-jp.net/linuxmint-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - sudo wget http://linuxmint-jp.net/sources.list.d/linuxmint-ja.list -O /etc/apt/sources.list.d/linuxmint-ja.list sudo apt-get update sudo apt-get dist-upgrade sudo apt-get install mint-lmde-ja --install-recommends
通常は、ここで一旦ログアウトし、再度ログインすることで日本語化は完了です。
ところが、今回は、いつもと様子が違っていました。sudo apt-get updateを実行した直後に大量のエラーメッセージが出て、インストールが完了しません。
そこで、いろいろ調べてみたところ、Linux Mintの公式ブログに、リポジトリがダウンしているとの報告を見つけました。
どうやらハードウエアのトラブルのようです。復旧までに時間がかかりそうなので、リポジトリをミラーサーバーに切り替えるようにとの指示があります。
MATE版のLinux Mint Debianであれば、メニューからシステム管理→ソフトウエアソースを選択。
Base(testing)にあるhttp://debian.linuxmint.com/latestをクリックすると、ミラーの選択画面が表示されます。
今回はhttp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/linuxmint/debian/latestを選択しました。国内のサーバーということで、速度的にも問題がなさそうです。「適用」ボタンを押せば、ソフトウェアソース画面に戻るので、ここで「キャッシュをアップデート」ボタンをクリックして、変更を反映させます。あとは、sudo apt-get update以下のコマンドからやり直すと、いつものように、日本語化が完了しました。
