auひかりとLinuxの相性問題は外付けルーター追加で解決するのか

この投稿は、前回の投稿「auひかりとLinuxの相性が突然悪くなった理由を考えてみた」の続編。前回の投稿をざっくりまとめると次のとおり。

auひかりとLinuxの相性が突然悪くなって、接続切断エラーが頻繁に起こるようになった。いろいろ調べていたら、KDDIがデュアルスタック方式でIPv6対応したことと何か関係がありそうだ。ただ、自力では解決できそうにないので、時期を見て、光コラボに乗り換えた方が良いかもしれない。

試していなかったこと

実は、auひかりでLinuxの接続切断エラーが起こる対策として、試していないことがあった。それは以下のふたつ。

  1. KDDIでホームゲートウェイを上位機種に変更(Aterm BL900HWからBL1000HWへ)する
  2. ホームゲートウェイに外付けルーターを追加する

何故、これらの対策を試さなかったかいうと、理由は単純明快。両者ともに有料だからだ。

1番については、利用者都合での交換になるため変更手数料3,000円が必要。2番についても、新品のルーターだと、最低でも4,000円前後の出費が必要となる。

金額的には少額かもしれないが、解決するという保証のないものにお金を払うのは、どうも納得できない(要するにケチなだけだが)ので、前回の投稿では、時期を見て光コラボ(ビックローブ光)に乗り換えた方が得策だという結論に達したわけだ。

現役引退の無線ルーターを借りてみた

そんなある日、現役を引退した無線ルーターAterm WG1200HPが事務所に放置されているのを発見。放置されているとはいえ会社の備品なので、しばらくテストしたいという理由で、許可をもらって自宅に持ち帰った。

Aterm WG1200HPは、すでに製造中止となった機種で、スペック的には、今どきの光コラボで主流の「IPv6 IPoE」や「IPv4 over IPv6」などには対応していないようだが、発売日は2015年01月14日ということで、2012年から提供開始されたホームゲートウェイBL900HWよりは新しい製品ということになる。どちらも、NECのAtemシリーズ。

ホームゲートウェイとWG1200HPをシンプルに繋げてみた

先ずは、設定は一切弄らずに、LANケーブルでホームゲートウェイとWG1200HPを繋ぐことから初めてみた。

WG1200HPのWANポート(上図②)にLANケーブルを刺し、もう一方をホームゲートウェイ側にある4つのLANポート(下図参照)のうちのひとつに刺す。

あとは、ホームゲートウェイのLANポートに刺していたPCのLANケーブルをWG1200HPのLANポートに差し替え、Wi-Fi接続で使うノートPCでも、WG1200HPが発する電波に切り替えた。

このシンプルな接続の仕方でも、インターネットにはアクセスできる。ただし、この状態は、いわゆる2重ルーターなので、使い方によっては不具合が起こる可能性がある。

そこで、ホームゲートウェイのオプション機能を使って、2重ルーター状態の解消を目指す。

ホームゲートウェイのDMZホスト機能を有効にする

auひかりのホームゲートウェイのルーター機能には、KDDIの所内側の装置で認証を取るという機能が備わっているため、ルーター機能そのものをオフにすることはできない。

このため、外付けルーターを追加するための機能として、ホームゲートウェイにはDMZホスト機能というオプションがある。

DMZはDeMilitarized Zoneの略で、日本語だと非武装地帯。ちょっと物騒な名前だが、これは情報セキュリティの専門用語。

ただ、ここでいうDMZホスト機能とは、ポートフォワーディング機能の一種だと理解すればよい。要するに物理的に直列に繋がれたルーターを並列にする機能だ。

ホームゲートウェイの管理画面にアクセスするため、ブラウザのURL欄にhttp://192.168.0.1を入力してリターンを押す。初めて管理画面にアクセスする際には、パスワードの設定が必要となる。

無事に、管理画面にログインできたら、詳細設定→その他の設定に行き、この画面で、DMZホスト機能にチェックを入れ、DMZホストのIPアドレスを入力する。

DMZホストのIPアドレスには、WG1200HPに割り振りたいと思っているIPアドレスを入れる。今回は、WG1200HPに固定IPアドレス192.168.0.90を割り振りたいとする。

入力が終わったら、設定ボタン、画面左上の保存ボタンをクリックして設定完了。

WG1200HPに固定IPアドレスを割り振る

続いて、WG1200HPのIPアドレスに、先程、DMZホストのIPアドレスで指定した固定IP192.168.0.90を割り振る。

ブラウザのURL欄にhttp://192.168.10.1を入力してエンターキーを押し、WG1200HPの管理画面にログインする。

ホームゲートウェイもWG1200HPもNECのAtermシリーズということもあり、管理画面操作はよく似ている。

ログインしたら画面左上にある詳細モードに切替ボタンをクリック後、続けて基本設定メニューをクリック。

デフォルトでは、動作モードの項目がローカルルータ(DHCP有効)となっているので、これをプルダウンメニューからローカルルータ(DHCP無効)に変更する。

続いて、IPアドレスの欄からプライマリDNSまで、値を入力していく。一般的な入力例は次のとおり。

IPアドレス : 192.168.0.90
ネットマスク : 255.255.255.0
ゲートウェイ : 192.168.0.1
プライマリDNS : 192.168.0.1

入力が終わったら、設定ボタンをクリック。再起動しても問題なければ、「今すぐ再起動する」ボタンをクリックする。

デュアルスタック方式とLinuxの相性問題ではなかったようだ

こうして、ホームゲートウェイに無線ルーターWG1200HPの追加して、1週間が過ぎた。今のところ、Linuxでの接続切断エラーはまだ一度も起きていない。

現在、私の家では、ホームゲートウェイとAterm WG1200HPの発する2種類のWi-Fi電波が飛び交っていて、有線LANでも、ホームゲートウェイ側のLANポートとWG1200HP側のLANポートという2つのインターネットの出入り口がある状態となっている。

今、Linuxの接続切断エラーが解消しているのは、WG1200HP側のLANポートやWi-Fi電波と通してインターネットに接続した場合で、ホームゲートウェイ側のLANポートやWi-Fi電波を通じてインターネットに接続した場合には、今でもLinuxの接続切断エラーは起こる。

このことにより、当初、KDDIがIPv6対応のためにauひかりで採用しているデュアルスタック方式とLinuxのネットワークドライバとの相性問題ではなく、ホームゲートウェイのルーター機能とLinuxのネットワークドライバの間で起きている問題(ファームウェアのバグ?)だと考えるようになった。

因みに、今回の問題が起きたホームゲートウェイBL900HWのファームウエアバージョンは1.8.56。

将来、BL900HWのファームウエアのバージョンが上がれば、外付けルーターを追加しなくても、近い将来、この問題が完全解決する可能性もまだ残されている。

なお、これからauひかりを申し込む人には、上位機種のホームゲートウェイBL1000HW(プランにもよるが)が配布されるらしいので、今回のような問題に遭遇する可能性はさらに低いように思う。

もうしばらくauひかりに留まることにした

ということで、前回の投稿からの微妙な心境の変化も生じ始めている。もう少しauひかりの世界に留まって、テストを続けてみようかという気になり始めている。

また、デスクトップOSとしてLinuxを使わない人(WindowsやMac、スマホユーザー)には、何の問題も起きていない。そう考えると、IPv6対応にデュアルスタック方式を採用しているauひかりをもう少し評価してもよいのではとも思えてくる。KDDIは、追加料金なし、ルーターの交換もなしで、IPv6にしっかり対応してくれていたというになるのだから。



もちろん、まだ、完全に安心したわけではない。エラー頻度が減っただけという可能性もあるので、引き続き警戒中だ。安心宣言はもう少し先になると思う。

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