前回の「さくらのVPSでCentOS 6をインストールしてみた(初期設定編)」に続く、Webサーバー構築編をどうぞ。
Apacheのインストール
Ubuntu/Debian系では、apache2だが、CentOSではhttpdのインストールとなる。
$ sudo yum -y install httpd
インストールが完了したら、次のコマンドでhttpdをスタートさせる。
$ sudo service httpd start
ここで、確認のため、さくらのVPSのIPアドレスにアクセスしてみる。次のような画面が出たら、Apache2は正常に動作していることを示している。
最後に、次のコマンドで、再起動時に自動でhttpdが立ち上がるように設定しておく。
$ sudo chkconfig httpd on
バーチャルホスト
Debian/Ubuntu系でのバーチャルホストの設定は、/etc/apache2/site-available内に設定ファイルをホストごとに作り(詳しくは過去記事「Debian/Ubuntuサーバーでバーチャルホストを設定する」にて)、これをa2ensiteコマンドにより有効化(無効化はa2dissiteコマンド)する。
これに対してCentOSでは、ホスティングに関するすべての設定を、/etc/httpd/conf/httpd.confに記述する。
先ずは、バーチャルホスト機能を有効にするために、httpd.confファイルの990行あたりにある、次の一行をコメントアウト。
NameVirtualHost *:80
次に、httpd.confファイルの最終行に、ホスティングしたいホスト数だけ、ブロック単位で記述していく。
<VirtualHost *:80> ServerName demo.hoge.jp DocumentRoot /var/www/html/hoge ErrorLog /var/log/httpd/user_name-error_log CustomLog /var/log/httpd/user_name-access_log combined env=!nolog </VirtualHost>
書き込みが終わったら、下記のコマンドで変更を反映させる。
$ sudo service httpd reload
以上で、静的ページの表示ができるようになった。
次に、動的ページを表示する(例えばWordPress)ため、PHPやMySQLをインストールしておく。
PHPとMySQLのインストール
先ずは、PHPのインストールから。
$ sudo yum -y install php php-devel php-mbstring php-mysql php-gd
続いて、MySQLのインストール。
$ sudo yum -y install mysql-server
上記コマンドでは PHP5.3.3とMySQL5.1がインストールされる。それぞれ、最新バージョンではないが、WordPressの動作要件は満たしている。