Ubuntu 11.10のデスクトップ環境がGNOME 2ベースからGNOME 3ベースに変わりました。これに伴い、Ubuntu 11.10ベースのLinux Mint 12から、デスクトップ環境がGNOME 3ベースに移行しました。MGSE (Mint GNOME Shell Extensions) の採用により、いくらかMintらしさも残されましたが、タスクバーも上下に配置されていたり、最大の特色であったMintメニューにどことなくGNOME 3ライクなフレーバーが加わっているなど、古くからのMint Linuxファンには物足りないものを感じるかもしれません。
MGSEによる新しいUIに戸惑いを覚える人には、GNOME 2からのフォークしたMATE版も用意されましたが、こちらはGNOME 2ベースということもあって、ずっと使いつづけられるのかどうかという不安がつきまといます。
こうした状況を打破するため、Mint Linuxは、GNOME 3からのフォークを決断し、Cinnamonをリリースしました。1月のバージョン1.2から始まり、2月に1.3、3月に入って1.4と、この新しいデスクトップ環境は着実にバージョンアップを重ねています。
タスクバーも、従来の下段一本となり、Mintらしさが戻ってきました。バージョンアップを重ねるたびに、安定性も増しており、動作もきびきびとしたものに仕上がっています。今後はCinnamonが、Linux Mintのデファクトデスクトップ環境となることはほぼ間違いないでしょう。
Linux Mint Debian EditionでもCinnamonが利用可能に
Update Pack3のまま凍結されていたLinux Mint Debian(LMDEのこと)でしたが、Update Pack4の提供が近いというアナウンスが公式ブログからされています。
Update Pack4では、いよいよCinnamonとMATEが提供されます。Linux Mint DebianとCinnamonと組み合わせによって、どこまで軽くて先進性なデスクトップ環境に仕上がるのか、今からワクワクします。