PHPフレームワークのYii 2.0が、今年の10月に正式にリリースされた。 日本では、多少マイナーな存在にも見えますが、世界的には、PHPフレームワークのベスト4争いに顔を出すほどの人気を誇っています。
後発のLaravelも、1年ほどまでは、Yiiと同じような状況にありましたが、最近は日本でもその人気に火がついたような感があります。
ということで、Yiiもバージョン2.0のリリースをきっかけに、来年あたり人気急上昇となるのではという期待を込めて、さくらのVPS(OSはUbuntu14.04)上にYii 2.0のお試し環境を作ってみました。
Composerによるインストール
インストール方法には、従来型のYiiの公式サイトからzipファイルをダウンロードして、展開したファイルをFTP経由でサーバーにアップロードするという従来の方法もありますが、Yii 2.0からは、Composerによるインストールができるようになりました。 composerコマンドのインストール方法は次のとおり。
curl -s http://getcomposer.org/installer | php mv composer.phar /usr/local/bin/composer
続いて、下記のコマンドにより、Yii 2.0がインストールが始まります。The Definitive Guide to Yii 2.0の例に従い、Yiiプロジェクト名はbasicとなっていますが、この名称は自由に変更できます。
composer global require "fxp/composer-asset-plugin:1.0.0-beta4" composer create-project --prefer-dist --stability=dev yiisoft/yii2-app-basic basic
なお、GithubのPersonal access tokensをcomposerに登録していない人は。インストールを始める前に、次のコマンドを実行しておく必要があります。
composer config -g github-oauth.github.com <oauthtoken>
<oauthtoken>の部分には、GithubのPersonal access tokensが入ります。Personal access tokensは、自分のGithubアカウントにログインし、左サイドバーのPersonal settings → Applicationsをクリック、最後にCreate new tokenボタンを押せば発行できます。この情報はcomposerの公式ドキュメンのトラブルシューティングのコーナーにあります。
composer global require "fxp/composer-asset-plugin:1.0.0-beta4" composer create-project --prefer-dist --stability=dev yiisoft/yii2-app-basic basic
また、インストールの途中で足りないものがあると、作業は一旦中断されます。私の場合は、Mcryptがない(というかセットアップ不十分)と注意されたので、次の要領で、インストールとセットアップを行いました。
sudo aptitude install php5-mcrypt sudo php5enmod mcrypt sudo service apache2 reload
最後に、ブラウザからbasic/webにアクセスできるようにバーチャルホストの設定を行い、次ような画面が現れたら、インストールは成功。 バーチャルホストの設定法は、過去記事「Debian/Ubuntuサーバーでバーチャルホストを設定する」などをご参照ください。